PH 5は、どうしてシェードが何枚も重なっているのでしょう。答えは、電球のまぶしさを隠しながら、光を使いたい場所へ配るため。重なり、反射、下部のガラスという役割を分けると、あのかたちの理由が見えてきます。
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先に答え:光源を隠し、反射で光を配る
シェードの重なりで電球を直接見えにくくし、内面で光を反射させて、下方を中心に周囲へ配るためです。メーカーはPH 5を、ポール・ヘニングセンの反射式3枚シェードシステムの原理に基づく照明と説明しています。[1][2]
見るときは、「電球が目に入るか」と「光がどこへ届くか」を分けるのがポイント。光源を隠しても、シェードの内面で受けた光は外へ出せます。
仕組みを5つに分けて見る
1. 重なりで光源を隠す
明るい電球がそのまま目に入ると、まぶしさを感じます。PH 5では、シェード同士の重なりが、目から電球へ向かう見通しを遮ります。
図の黄色い面は、電球から目の方向へ広がる直接光を表しています。重なるシェードがその光を遮り、光源のまぶしさを抑えます。
2. 内面で光を受け返す
シェードの内側は、光を受けて反射させる面です。電球から届いた光を、曲面の向きに応じて外へ配ります。[1]
マットな面では、光は鏡のように一方向だけへ反射せず、さまざまな方向へ散ります。補助図は、その中の代表的な道筋を矢印で示しています。[3]
3. 光の多くを下へ届ける
PH 5は、大部分の光を下方へ向ける設計です。食卓の上に吊るすと、下にあるテーブルや手元を照らす、という使い方につながります。[1][2]
シェードの曲面と重なりを組み合わせることで、電球を露出させずに下を照らしています。
4. 横にも光を広げる
光は下だけでなく側方にも出て、器具自身も照らします。上側のトランペット形シェードは、少量の光を上方や周囲へ配る役割も担います。[1][5]
ソケットを囲む不透過の部分は光を遮り、シェード内面で反射した光が周囲へ広がります。[2]
5. 下のガラスで光を拡散する
現行の金属シェード型PH 5には、フロストガラスのボトムカバーがあります。下へ通り抜ける光を拡散し、下方から見たときのまぶしさを抑える役割です。[1][2]
金属の内面では光を「反射」し、下部のガラスでは光を「通しながら拡散」します。冒頭の断面図でガラスの先から扇状に広がる矢印は、この拡散を表しています。
「3枚シェード」と、見えている枚数
「3枚シェードシステム」は、ポール・ヘニングセンが考案した反射式のシェード構成を指します。PH 5はその原理を発展させ、上方へ光を配るシェードや、まぶしさを抑える部品も組み合わせています。[1][5]
さらに内部の反射板やボトムカバーもあるので、目に見える部品をすべて同じ「シェード」として数えると、枚数の話が混ざってしまいます。まずは重なりが視線を遮り、面が光を配るという役割から見ると、構造をつかみやすくなります。
よくある疑問
PH 5の「5」は、シェードの枚数?
「5」は、メインシェードの直径50cmを表します。「PH」はポール・ヘニングセンのイニシャル。PH 5は1958年に発表されました。[4]
内側の赤や青には、どんな意味があった?
初期のPH 5では、電球の光の色を補正するために赤や青を使っていました。メーカーは、光源技術の進化に伴い、後のデザインではその色補正を取り除いたと説明しています。色や仕上げの細部は、選ぶ仕様ごとに確認しましょう。[1]
昔の説明どおり、どんな電球でも使える?
開発時には、形や大きさが変わる白熱電球に対応することが狙いでした。ただし、今選ぶ電球は、その器具の口金・寸法・定格に適合するものが必要です。購入した型番の説明書と、メーカーの製品ページにある適合電球情報を確認してください。[1]
使っている人は、どう感じている?
クラシックホワイトを購入した方の感想を、販売店CONNECTのレビューから要約しました。部屋や電球の条件によって、光の見え方は変わります。
昼間は灯りをつけなくてもインテリアの彩りに。夜は食卓をきれいに照らし、料理が映えます。
感想の要約 · ダイニングで使用
CONNECT掲載レビュー · 2026年8月17日
色選びに迷いましたが、クラシックホワイトに。ヴィンテージのG-PLANのテーブルとも合い、満足しています。
感想の要約 · 新居・クラシックホワイト
CONNECT掲載レビュー · 2026年5月31日
明るさや色味を調整できる電球を組み合わせ、夜は光を絞って使っています。シェードの表情が変わるところにも、デザインの魅力を感じています。
感想の要約 · 調光LED電球を組み合わせて使用
CONNECT掲載レビュー · 2024年9月25日
まとめ:重ねることで、光の見え方を整える
PH 5のシェードは、光源を隠しながら、光を反射させて配るために重なっています。下方を主に照らし、側方にも光を出し、下部のガラスで透過光を拡散する。外から見えるかたちに、それぞれの役割があります。
暮らしに合わせてPH 5を選ぶなら
まずは、直径50cmのPH 5と、直径30cmのPH 5 Mini(PH 5 300)を、テーブルや部屋との釣り合いで選びましょう。色でも、空間での見え方が変わります。
PH 5 クラシックホワイト|直径50cm
白を基調とした定番。ダイニングの中心に、シェードの重なりをすっきり見せたいときの候補です。メーカー公式で仕様を見る。
PH 5 Mini(PH 5 300)|直径30cm
小ぶりなテーブルやカウンター、複数灯の組み合わせを考えるときに。50cmモデルと同じ大きさだと思わず、設置場所に合わせて選びましょう。メーカー公式でサイズを比較する。
PH 5 モノクロームブラック|直径50cm
黒いシェードを空間のアクセントにしたいときの候補。サイズは通常のPH 5と同じです。
Louis Poulsen PH 5 モノクロームブラック
楽天市場・リサイクルモールみっけ
未開封品として販売されている再販品。状態・保証は販売店で確認してください。サイズ確認のため外箱を開封し、封印シールを切断したとの記載があり、中身未確認・現状販売です。
吊るす高さや電球の適合条件も確認しましょう。メーカー公式へのリンクは、仕様確認用の通常リンクです。
形の理由を、ほかの名作でも
照明では光の通り道が、椅子では力の伝わり方が、かたちに現れます。次は、座面や脚の形を見てみましょう。
参考資料・出典
- Louis Poulsen「PH 5」公式製品説明。下方・側方の配光、フロストガラス、開発時の色補正。
- Louis Poulsen Japan「PH 5 取扱い説明書」2ページ(YAMAGIWA掲載)。トップセード、ソケット、ランプの配置。旧仕様の資料であり、電球定格は現行品の推奨に用いていません。
- OpenStax「University Physics Volume 3」1.2。鏡面反射と拡散反射の一般原理。
- Louis Poulsen「PH 5」日本公式コレクション。名称の由来、発表年、サイズ展開。
- Louis Poulsen「Collection 2020」PDF 12ページ。上側シェードと少量のアップライトの役割。
- CONNECT「PH 5 500 E26 クラシックホワイト」購入者レビュー。naorivers(2026年8月17日)、ルイスさん(2026年5月31日)、aq2(2024年9月25日)。
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